お客様のお顔を見た瞬間に、前回のお話を思い出すことがありますよね。お仕事が忙しそうだったこと、帰り際に笑っていらしたこと。ところが、思い出したかったことほど、あと少しのところで出てこない。
こんにちは、ナナミです。「あのお話、何だったかな」と、頭の中をそっと探す時間。お客様との会話は続いているから、余計に焦ってしまいそうです。思い出そうとするほど、遠くなるようなこともありますよね。
大切に思っていることと、全部を覚えていられることは、別なんですよね。ひとりで何役もしている毎日ですもの。記憶だけにお願いするには、ちょっと荷物が多すぎる気がします。
次に お迎えする とき、 何を 知っていたらうれしい?
施術に必要な記録とは別に、次回の自分へ短いメモを残すなら、何を書きたいでしょう。
たとえば、室温のお好みを伺ったこと。説明はゆっくり確認しながら進めたいというご希望。お客様をお迎えする直前に読んで、「そうだった」と準備できることが一つあると心強いですね。
お話を全部書き留めようとしなくてもいいんです。何のために残すのかを考えると、必要な一行が見えてくると思います。
私は、メモをたくさん持っていることより、その一行で目の前の方に気を配れることを大事にしたいです。記録を立派にするのが目的になったら、書くご自身もしんどいですから。
前回の その 方と、 今日の その方。
ただ、覚えていたからこそ、気をつけたいこともあります。前回は静かに休みたかった方が、今日は少しお話ししたいかもしれない。その反対もありますよね。
「静かに過ごすのが好きな方」と決めてしまうより、「前回は静かに休みたいとのご希望」と残しておく。次は、今日のお気持ちをもう一度伺えるように。
たとえば、「今日はゆっくりお休みになりたいですか」と声をかけてみる。覚えていることを披露するより、今のご希望を聞ける入口として使えたらいいなと思います。

こちらは、ひとりサロンDXキットのメモ欄のデモです。次のお迎え前に読めるところへ、必要なことを短く。残す場所が紙でもアプリでも、その先でお客様に向き直れることがいちばんですね。
聞かない 気遣いも、 残しておきたい。
前に伺ったことだから、次も聞いていいとは限らない。とくに、ご家庭や体調などのお話は、その方が今日は触れたくないことかもしれません。
「どうなりましたか」と聞く前に、今の表情を見たり、ご本人からお話しになるのを待ったり。覚えているけれど、こちらからは持ち出さない。そんな気遣いもあると思うんです。
メモにも、接客や施術に必要な範囲を。お客様が話してくださったことを、残せるだけ残す必要はありません。保管する場所も、ほかの方の目に触れないようにしたいですね。
次のお客様の前に、ひと呼吸して一行読む。それから、今日のお顔を見る。
「前にも来てくださった方」として覚えていることと、「今日、ここに来てくださった方」として新しくお迎えすること。その両方ができたら、私はとてもうれしいです。

