項目を一つずつ埋めて、最後のボタンを押したら、「入力を確認してください」。上からもう一度見直しても、どこが違うのか分からない。
名前も入れたし、日付も選んだ。そう思いながら画面を行ったり来たりする時間は、あまりうれしいものではありませんね。急いでいると、「もう後でいいや」と閉じたくなることもありそうです。
こんにちは、七海です。今日は、入力がうまくいかなかったときの案内について。新機能の完成報告ではなく、アプリを作るときに大切にしたい考えをお話しします。
何が 違うかより、 どう 直せるかを。
「形式が違います」と言われても、正しい形式を知らなければ直せません。作る側にとって当たり前の書き方が、使う方にも分かるとは限らないんですよね。
たとえば日付なら、どの欄なのかが分かり、その欄の近くに必要な書き方が見える。未入力の項目があれば、名前を具体的に示す。「どこかを探してください」という仕事を、使う方へ渡さないようにしたいです。
そもそも、よく起きる間違いなら、入力する前に説明できるかもしれません。あとから注意する言葉を増やすより、何を入れる欄か、どんな書き方が必要かを短く示す。選べる形にできるものなら、その方法も考えたいところです。
直していない ところは、 覚え直さなくていいように。
一か所を直すために戻ったら、ほかの欄まで空になっていた。そんな画面では、何が間違いだったかより、もう一度入力する大変さが残りますよね。
必要な確認をしながら、入力済みの内容をどこまで保てるか。直す場所へ迷わず戻れるか。私は、その前後を一緒に見たいと思っています。ここで書いていることは、全画面で実現済みという保証ではなく、画面ごとに確かめていくための基準です。
お店の管理画面でも、お客様の予約画面でも、操作の途中で立ち止まる方には、画面以外の予定があります。次の施術までに済ませたい方も、電車が着く前に予約したい方もいる。その時間を、エラーの謎解きに使ってほしくありません。
もし原因の分からない表示に出会ったら、同じ内容を何度も入れ直す前に、表示された言葉と、直前に押したボタンを控えておく方法もあります。問い合わせる際は、お客様の名前や連絡先が写らないように。何に迷ったかを伝えられれば、文章を専門用語にしなくても構いません。
間違えない人だけが使いやすい道具にはしたくない。「ここを直せば進める」と分かり、直したら先へ進める。その当たり前に見えるところを、作る側の仕事として大切にします。

