好きな内装の写真を眺めて、「こんなお店、いいなあ」と思う。窓辺に椅子を置いて、タオルはあの色で。まだ決まっていないからこそ、いろんなお店を思い描けますね。
こんにちは、ナナミです。お店を始める準備って、楽しみと心配が、交代でやってきそうです。写真を見ている間はわくわくしていたのに、家賃の欄を見て急に静かになったり。
今日は、物件の条件を書き足す前に、もう少しだけ想像のお話をしませんか。どんなお客様を迎えたいか。そのあと、ご自身はどんな一日を終えたいか、というお話です。
最後の お客様が 帰られた、 その 先まで。
静かに目を閉じて休めるお店。気になっていたことを、ゆっくり話せるお店。どんな時間を過ごしていただきたいか考えると、部屋の雰囲気も浮かんできますよね。
では、その日のお客様を全員お見送りしたあと、あなたは何をしているでしょう。
タオルを片づけて、お返事をして、明日の準備をして。灯りを消すのは何時くらいで、家に帰ったら、どんなふうに過ごせたらうれしいですか。
「落ち着いて夕食を食べたい」でも、「一人で何もせずにいたい」でも。そんな希望も、お店を考えるノートに書いていいと思うんです。お客様の予定と同じ紙に、ご自身の暮らしの場所も用意しておきたいですよね。
写真には 写らない 仕事も、 一緒に。
一日の予約を思い描くとき、施術の時間は数えやすい。でも、お着替えやお会計、洗濯、清掃まで含めると、間にすることがずいぶんあります。
「ここで施術をして、タオルはあそこへ持っていって」と、部屋の中を動くつもりで考えてみる。そうすると、気になる場所も変わってきそうです。
雨の日に荷物を持って入れるかな。洗濯物を運ぶのは大変じゃないかな。疲れた日の片づけまで、無理なくできそうかな。
素敵な照明に目を奪われる気持ちも、大切にしたいんです。あの灯りの下でお迎えしたい、って思いますものね。そのうえで、毎日そこを歩く自分のことも、少しだけ想像してみたいです。
まだ 答えが 出なくても、 相談の 始まりに なる。
最初から、一日の流れがきれいに決まるとは限りません。準備に何分かかるか分からないなら、分からないまま印をつけておいて、経験のある方に聞いたり、動きを試してみたり。
ご自身の施術に必要な設備や、物件の条件、費用のことも、具体的に確かめる必要があります。でも、その相談をするときに「私はこういう一日を送りたい」があると、話したいことが見えてきますよね。
お店の雰囲気を大切にしたい。お客様を急がせたくない。家に帰ってからの時間も残したい。最初は、まとまらない箇条書きでもいいと思います。
開業の日の写真に写るのは、お店の始まり。そのあとには、晴れの日も雨の日も、あなたがそこで働く毎日が続いていきます。
その毎日を、好きでいられるお店にしたいですね。もし今夜ノートを開くなら、お店の名前の隣に「帰ってからしたいこと」も、一つ書き添えてみませんか。

